BLOG
motionBoard — 描いた線が消えていくホワイトボード
2015.03.24

2015年にApp Storeでリリースした、描いた線をアニメーションで再生できるホワイトボードアプリ「motionBoard」の話です。
ホワイトボードアプリ自体は、当時からいくらでもありました。これのちょっと変わったところは、描いた工程を最初からアニメーションとして再生できることです。プレイボタンを押すと、それまでに描いた線が描いた順に再現されていき、なんならそのまま描いた順に消えていく。「描く過程」そのものをコンテンツとして扱うアプリでした。
技術の話
実装は ActionScript。つまり Flash(AIR)製です。2015年当時、1つのコードベースからiOSアプリを書き出す手段として、AIRはまだ現役でした。
このアプリは、連続ベジェ曲線を理解するのにちょうどいい題材でした。指の軌跡をなめらかな線にするのも、それを順に再生するのも、結局は制御点をどう扱うかの話になります。副産物として、アンカーポイントをランダムに動かすと線がぐにゃぐにゃとうごめくアニメーションが作れることも発見しました。こういう寄り道が一番楽しいんですよね。
ストアに出した話
App Storeで有料版と無料版(広告付き)の2本立てで公開しました。ペンの太さ5段階、インク6色、背景色の切り替え。アイコンは、くるっと描いた1本線のらくがきです。ストア用のスクリーンショットが3.5インチからiPadまで全サイズ分残っていましたが、これは几帳面だったからではなく、そうしないと審査が通らなかったからです。当時のiOSアプリ開発あるあるですね。
Flashの時代は終わりましたが、「描く過程を情報として扱う」というアイデア自体は、いまでも何かに使えそうな気がしています。